東京大学を卒業。リーマンショック後の不況にあえぐ家業を支えるべく、公務員の内定を辞退し、塗装業界に入った。入社後まもなく、父は肺がんをわずらい、28の歳に父をみとり、会社運営を引き継いだ。塗魂ペインターズでの活動について、「ボランティアの必要性の高いと感じられる施設での活動が、やはり心に残る」と彼はいう。印象に残ったボランティアは、児童養護施設でのもの。虐待等の理由で、親と暮らせない児童・生徒が、ともに生活する施設だが、内部廊下の塗装をした。こうした施設では、雨漏り修理や、割れたガラスの補修工事など、緊急性の高い工事からなされる。内部塗装は、子どもたちの心を間違いなく明るくするが、行政的には『贅沢品』の位置づけとされ、修繕は延び延びになってしまう。「こういう部分でこそ、役にたちたい。『幸せ色』とは、子どもたちの笑顔が映る色」と、彼は考える。西東京エリアの会員は、まだ多くはない。商売で、ボランティアで、切磋琢磨できる仲間を、心から募集している。